仕事の責任が大きく、仕事量が多い看護師。ワークバランスが取れずに、疲労とストレスを溜め悩んでいる看護師は少なくない。2011年にアメリカで342名の看護師を対象に調査を行ったところ、73％の看護師が不安、腰痛、消化器症状、うつ症状など何らかの心身の不調を感じていると答えた。そして、ほとんどの看護師が強いストレスを感じていると回答した。この調査結果からも分かるように、看護師はストレスが多い仕事であり、リフレッシュを必要としている。

体や心の不調を抱えると、仕事を辞めたくなるものだ。実際、2019年にイランで看護師を対象に行ったアンケートでは、203人のERナースのうち、64％の看護師が｢将来的には仕事を辞めるつもりだ｣と答えている。実際、日本でも看護師が仕事を辞める理由の1つはストレスによる体調不良や、うつ病など精神的な問題だ。

仕事を辞めるだけではない。上手にリフレッシュできず、疲労やストレスが溜まるとミスをしやすくなる。勤務時間が不規則な看護師の場合は、睡眠不足や生活リズムの乱れによる疲れも重なる。6時間睡眠を1週間続けるだけで、脳は徹夜明けと同じ状態になると言われている。しっかり睡眠をとってリフレッシュする必要があるだろう。

一般職ならば、仕事でミスをしても上司や取引先に謝れば済むかもしれない。だが、看護師のミスは、時に患者の生命に関わることがある。｢すみませんでした｣では、済まないことになる前に自分なりのリフレッシュ方法や、リラックス方法を見つけよう。